よくある質問

補聴器の値段はいろいろありますがどのくらいが妥当でしょうか

補聴器を購入できるお店は至るところにあり、また、価格もかなり幅があります。購入に当たっては安くて性能が優れたものが良いのは当然ですが、初めて購入する場合は悩まれることと思います。注意しなくてはならないのは、「安かろう、悪かろう」では困るということです。補聴器は電子機器ですので、必ず故障しますし、定期的な調整、掃除が必要です。購入に際しては、値段だけにとらわれるのではなく、後々のメンテナンス、補償の有無をご確認の上ご購入下さい。また、最近は補聴器の貸し出しをしてくれる販売店も多くなったので、購入前に試用を行ってから納得をした上で購入することをお勧めします。実際の値段は、補聴器は小型コンピュータのようなものなので、ノート型パソコンと同じくらいと考えれば良いでしょう。


花粉症の予防はどうすればよいのでしょうか

花粉が本格的に飛散する前に抗アレルギー剤を服用しはじめることが有効といわれています。服薬開始時期はスギ花粉が飛び始める2週間程くらい前が良いといわれており、新聞、テレビの花粉情報を参考にして専門医にご相談下さい。

花粉症が1回の注射で治る治療があると聞きましたが本当でしょうか

注射によるステロイドホルモンの全身投与のことでしょう。ケナコルトというステロイド剤がよく使われます。 ただし、副作用の可能性も多いといわれており
High risk, normal return の治療法です。ケナコルトは、一度注射すると体内で3週間もの間効果を発揮するため花粉症症状にも長期間有効ですが、糖代謝に対する影響がプレドニゾロン(ステロイド剤の基本薬)の4〜12倍あるといわれており、様々な副作用を発現する可能性が高くなります。患者さんがその点を十分に理解した上で行うのであれば仕方ありませんが、花粉症の治療で更にやっかいな病気になってしまうようでは困りものです。日本耳鼻咽喉科学会では、その安全性からこの治療法を推奨しておりません。


花粉症、アレルギー性鼻炎の治療でステロイドの点鼻薬を処方されました。ステロイド薬は副作用が多いと聞いていますが、大丈夫でしょうか?

ステロイドホルモンは、アレルギー疾患に限らず色々な病気に対して適切に使用されれば非常に有効な薬です。また、ステロイドホルモンでないと治らない病気も多く存在しています。但し、長期間使用することにより副作用の出現頻度が高くなることも事実です。花粉症などで、ステロイド点鼻薬を2〜3ヵ月の間使用することになると心配になるかもしれません。しかし、外用(=飲み薬や注射薬ではない)点鼻薬に含まれているステロイド薬は、一回の使用量がごく僅かであること、さらには局所(=鼻腔内)で代謝、分解されるため全身に及ぼす悪影響がなく、安全性が高いといわれています。とはいえ、漫然とむやみに使用するのは問題ですので専門医の管理の元に使用して下さい。


最近、家族にイビキがうるさいだけではなく、寝ている間に呼吸が止まっているといわれました。

無呼吸回数、無呼吸時間によりますが睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。夜間呼吸モニタ検査をおすすめします。


近頃、朝起きると熟睡感がなく、日中も眠たくてしようがありません。また、十分に睡眠時間を取っても疲れが抜けません。

上記と同様、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるので夜間呼吸モニタ検査をおすすめします。


イビキ、あるいは睡眠時無呼吸症候群の自己解消法がありますか?

イビキの要因は大きく分けて 
@生活習慣 A口腔咽頭の形態 B鼻・副鼻腔疾患 があげられます。自分自身で解決できるのは@でしょう。具体的には
1. 日頃から適度な運動を行い肥満にならないよう。(BMI , Body Mass Index=22、体脂肪率≦20% !?)
2. 飲酒はほどほどに、できれば飲まない日を!
3. 子供の頃から、堅いものをしっかり食べて下顎が発達するように。
4. 寝るときは、枕を高くしすぎず、仰向けではなく横向きに寝る。
5. 睡眠薬などの薬物による睡眠に頼らない。

なんだか、どこかで聞いたことのある注意事項と似ています。睡眠時無呼吸症候群はある意味、成人病類似疾患なのかもしれません。
なお、A、Bについては、専門医による診察・治療が必要です。 


めまいがするのですが、何科にかかればよいでしょうか?

めまいを起こす原因は色々とありますが、体の平衡感覚をつかさどっている内耳の半規管というところが障害を起こして発症する場合が多く存在します。最近では、良性発作性頭位眩暈に対して「エプリ法」という簡単なリハビリテーションにより劇的にめまい症状を消失させることができるようになりました。一度、耳鼻咽喉科専門医にご相談下さい。


副鼻腔炎(蓄膿症)と診断され、抗生物質を数ヶ月服用する必要があるといわれましたが、そんなに長く抗生物質を続けて大丈夫なのでしょうか?

副鼻腔炎の治療にマクロライド系という抗生物質を常用量の半量程度を長期間服用することで、大変有効であることがわかっています。ただし、マクロライド系の抗生物質のうち、構造式上14印環のもののみ効果を発揮します。副作用が出ることもありますがごく僅かであり、医師の指導のもとに服用すれば心配は少なくて済むでしょう。


耳鼻咽喉科の治療で、子供が「ハーク」とか「ガッコウ」といっているのは何をしているのでしょうか

幼児の滲出性中耳炎に対する耳管通気治療です。







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